はじめに
「住宅ローンの金利って、固定と変動どっちがいいの?」 マイホームを検討する中で、誰もが一度は悩むこのテーマ。
実はこの選択、家計に数百万円単位の差が出ることもあります。
本記事では、2025年3月の最新金利相場をもとに、固定金利と変動金利のメリット・デメリットをわかりやすく解説。ライフプランやリスク許容度に応じた選び方も紹介します。

1. 固定金利と変動金利の違いとは?
項目 | 固定金利 | 変動金利 |
---|---|---|
金利の変動 | 契約期間中は一定 | 6ヶ月ごとに見直し |
返済額 | ずっと同じ | 金利変動に応じて変化 |
メリット | 計画が立てやすい | 初期金利が低い |
デメリット | 金利がやや高め | 金利上昇リスクあり |
2. 【2025年最新】金利相場の比較
2025年3月現在の主な住宅ローン金利
- 変動金利:年0.4%~0.5%台前後
- 10年固定金利:年1.5%~2.0%台前後
- フラット35(全期間固定):年2.0%~2.5%前後(団信込み)
主要金融機関の金利例(2025年3月現在)
- 三菱UFJ銀行:変動金利 0.475%、10年固定 1.65%
- みずほ銀行:変動金利 0.450%、10年固定 1.70%
- 住信SBIネット銀行:変動金利 0.390%、10年固定 1.55%
- 楽天銀行:変動金利 0.425%、10年固定 1.60%
※金融機関や条件によって異なります。詳細は最新情報をご確認ください。
3. 固定金利が向いている人
✓ 今後の金利上昇が心配
✓ 返済額を一定にして家計管理したい
✓ 長期的に安心して住宅ローンを組みたい
例:共働き夫婦で子育て・教育費も計画的に準備したい場合など
固定金利の選択肢
- 全期間固定:借入期間中ずっと同じ金利(フラット35など)
- 期間固定:一定期間(3年、5年、10年など)だけ金利固定
- ステップダウン金利:当初は高めの金利だが、一定期間ごとに金利が下がっていく商品も
4. 変動金利が向いている人
✓ 少しでも総返済額を抑えたい
✓ 金利の動向に柔軟に対応できる
✓ 返済期間が短め or いつでも繰り上げ返済可能な資金余力がある
例:収入が安定しており、数年以内に完済を目指している人など
変動金利の注意点
2024年に日本銀行がマイナス金利政策を廃止し、政策金利を引き上げたことで、今後の金利上昇リスクには注意が必要です。ただし、急激な金利上昇は当面見込まれていません。
5. 金利の選び方チェックポイント
以下の3点で判断するのがオススメです。
- 家計の余裕(万が一の金利上昇に耐えられるか?)
- 返済期間(長期なら固定も検討)
- 将来のライフプラン(子育て・教育費・転職など)
団体信用生命保険(団信)について
多くの金融機関では住宅ローンに団信が付帯します。万が一の際に残債が保険でカバーされる安心感がありますが、金利に上乗せされるケースもあります。
- 一般団信:基本的な死亡・高度障害保障(通常無料または低コスト)
- 三大疾病付き団信:がん・脳卒中・心筋梗塞も保障(金利0.2~0.3%程度上乗せ)
借り換えという選択肢
金利情勢が大きく変わった場合は、住宅ローンの借り換えも検討できます。特に以下の場合にメリットが大きい傾向があります:
- 現在の金利より1%以上低い金利で借り換えられる場合
- 残りの返済期間が10年以上ある場合
- 残債が1,000万円以上ある場合
6. 筆者の考え|家づくりと資産形成の両立が大事
私自身、住宅ローンを検討する立場として「変動金利の安さ」にひかれつつも、家計や将来の変化を考えると固定の安心感も捨てがたいと実感しています。
金利の差額だけで判断せず、「家づくり × 資産形成」の視点で考えるのが大切です。
まとめ|どちらが正解?ではなく「あなたに合った選択」を
- 固定金利は「安心感」重視
- 変動金利は「コスパ」重視
- どちらが正解かは、家計・ライフプラン・性格次第
「なんとなく安いから」ではなく、「納得して選ぶ」ことが後悔しない住宅ローン選びにつながります。
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