はじめに
「家を買うべきか、資産形成を優先すべきか…」 住宅購入とお金の不安は、子育て世代・20代30代夫婦の大きな悩みですよね。
特に最近は「持ち家は負債だ」といった意見や、「まずは投資でお金を増やすべき」といった情報も多く、判断がますます難しくなっています。
この記事では、資産形成と住宅購入のバランスの考え方をわかりやすく解説。実際に家を買い、投資もしている建築士としてのリアルな視点から、最適な選択のヒントをお届けします。
1. なぜ「家か?資産形成か?」で悩むのか
- 家は大きな支出(住宅ローン・頭金・諸費用・維持費・税金)
- 資産形成はなるべく若いうちから始めた方が有利(複利の力)
- 両立が難しいと感じる理由は「現金が限られているから」
👉つまり、「限られたお金でどう優先順位をつけるか?」が大切。

2. 住宅購入が資産形成に与える影響
メリット
- 賃貸よりも老後の住居不安を減らせる
- 団信付き住宅ローンで「万一の保障」にもなる
- 長期的に見れば「資産価値」が残る可能性もある
- 住宅ローン減税や住宅取得控除などの税制優遇を受けられる
デメリット
- 頭金・諸費用で一時的に資金が減る(購入費用の5-10%程度の諸費用が必要)
- ローン返済が固定費として重くなり、投資資金が減少する
- 地価下落リスクや売却困難による損失の可能性もある
- ライフプランに柔軟性がなくなる場合も
3. 「両立」は可能!バランスの取り方はこれ
✅ 先に家を買う場合
- 固定費を最小限に抑える家づくりがカギ
- ローンは無理なく返せる額に(年収の25%以下が理想的)
- 頭金を入れすぎて「貯金ゼロ」はNG(緊急資金3-6ヶ月分は確保)
- 住宅ローン減税を最大限活用する計画を立てる
✅ 先に資産形成を進める場合
- 賃貸+投資で資産を育てる
- 家は将来、現金購入や中古・郊外の選択肢も視野に
- 家族構成が固まってから購入するのもアリ
- 賃貸コストと将来の住宅購入資金の両方を計画に入れる
こちらの記事ではランニングコストについて解説しています。意外とかかるコストを見落とすな!
4. リスク管理の視点も重要
不動産投資としての視点
- 住宅購入も「資産運用」の一種として捉える
- 地域ごとの地価動向や再開発計画などを調査する
- 将来の売却可能性も考慮した立地選びを心がける
- 単一資産への集中投資リスクを理解する
老後資金への影響
- 高額なローン返済が老後資金準備を圧迫する可能性
- 定年までにローン完済するプランを立てる
- 住宅ローンと並行して老後資金も確保する計画を

5. 理想は「家づくり × 資産形成」の同時進行
【おすすめルート例】
- 本業収入:生活費+住宅ローン返済+貯金15%
- 副業収入:8割を投資、2割を貯金
- 固定費はできるだけ抑えつつ「楽しめる家」を作る
- 住まいを”消費”ではなく”未来の土台”と捉える
- 分散投資を心がけ、不動産以外の資産も持つ
老後も見据えた長期プラン
- 60代までに住宅ローン完済する計画を立てる
- iDeCo、つみたてNISAなど税制優遇制度を最大限活用
- 年1回はライフプランの見直しを行う習慣をつける
6. 身内のリアル体験談
実際にぼくの周りでも「資産形成したい。でも家も欲しい。」と悩みました。結果的に選んだのは、「コストを抑えた理想の家」と「同時に少額からの投資スタート」。
✔ ローンは身の丈に合わせて(年収の20%程度)
✔ 家は将来リノベ前提で余白を残す
✔ 投資は習慣化して、コツコツ継続(給与の15%を自動積立)
✔ 住宅ローン減税を活用し、その分を追加投資に回す
このバランスが、身内にとっての「納得の選択」でした。
ぼく自身もそうしようと思っています!
まとめ|「家か?投資か?」じゃない。「どちらも少しずつ」が正解
- 家は人生の土台。資産形成は未来の選択肢を広げる手段
- どちらかを諦めるのではなく、”順番と比率”がポイント
- 無理なく続けられるライフプランで、両方を叶えよう
- リスク分散の視点を持ち、柔軟に見直す姿勢を大切に
コメント