家も資産も、未来の安心につながる土台を一緒に築きましょう
登場人物紹介
- RF(運営者):建築士×資産形成ナビゲーター。家とお金の両面からサポート!
- けんた(32歳・建築設計士):筋トレとサウナが趣味。設計は得意だが、資産形成・住宅ローンは初心者。独立志望。
- さやか(27歳・ファイナンシャルプランナー):カフェ巡りと資産運用が趣味。暮らしとお金を大切にする堅実女子。既婚者。

Q1. そもそも「家を買う vs 資産形成」って、なぜ悩むの?
けんた「マイホームが欲しいけど、住宅ローンを組んだら投資にまわせるお金がなくなる気がして…3,000万円の家を買うと、頭金600万円に諸費用150万円。さらに毎月のローン返済で投資余力がなくなりそう」
さやか「投資は複利効果があるから早く始めた方がいいよね。20代から月3万円を年利5%で運用すれば30年後に約2,000万円。でも家を買うとこの投資機会を逃す可能性があるから、どっちを優先すべきか迷うよね」
RF「その悩み、よく聞きます!どちらも大切なのは間違いありません。悩むのは、単純に”現金”という資源が限られているからなんですよ。でも安心してください。順番と配分を考えれば”両立”は十分可能です!例えば、住宅購入後も月1万円から投資を続ければ、長期的には大きな差になります」
住宅購入が資産形成に与える影響
🏠 メリット
- 老後の住まい不安を解消できる
- 団信で「もしも」のリスクもカバー
- 資産価値が残る可能性あり
- 税制優遇(住宅ローン減税など)を受けられる
⚠ デメリット
- 頭金・諸費用で手元資金が減る
- ローン返済が固定費化し投資余力が減る
- 地価下落リスク、売却困難の可能性
- ライフスタイルの変更が難しくなる場合も
両立するには?バランス戦略を紹介!
✅ 先に「家」を買うなら…
- ローンは年収の25%以下を目安に 月々の返済額が過度な負担にならないよう設計(年収500万円なら月々の返済額10万円程度)
- 固定費を抑える間取り・仕様を選ぶ 例:オール電化より初期費用を抑えたガス併用、無駄なオプションを減らすなど
- 頭金と諸費用の準備 物件価格の20%程度を頭金に(3,000万円なら600万円) 諸費用は物件価格の5%程度(3,000万円なら150万円)を見込む これとは別に緊急資金3〜6ヶ月分(最低100万円以上)は必ずキープ
- 税制優遇(住宅ローン減税)を活用し投資資金へ還元 例:年間40万円の減税が10年間で400万円 戻ってきた減税分をそのまま積立投資に回すと効果的
✅ 先に「資産形成」を進めるなら…
- 賃貸+つみたてNISA・iDeCoで投資を育てる 住居費を抑えながら資産形成に注力 例:家賃8万円の物件を選び、浮いた2万円を毎月投資(年間24万円) つみたてNISA(年間120万円まで)とiDeCo(月額2.3万円まで)をフル活用
- 具体的な投資商品選択 初心者なら:インデックス投資信託(全世界株式や先進国株式) 慣れてきたら:個別株や債券、REITなども検討して分散を意識
- 家は将来、中古・郊外・現金購入も視野に 10年投資を続けると複利効果で当初元本の1.6倍以上に(年利5%の場合) 資産が育ったら選択肢が広がる
- ライフプランが固まってからマイホームを検討 転勤、結婚、出産など家族構成の変化を考慮
リスク管理の視点も忘れずに
不動産=”資産”として考える
- 購入前に地価動向や将来の流動性も調査 国土交通省の地価公示や不動産サイトの売却データを確認 過去10年の地価変動や売却日数の平均をチェック
- “住む家”でもあり”守る資産”にもなる 資産価値が維持される工夫:駅近物件、メンテナンス計画、耐震性能
- 単一資産に偏らないように、分散投資意識を持つ 全資産の50%以上を不動産一つに集中させない
老後資金への影響は?
- ローン完済年齢を60代前半までに設定 35歳で購入なら25年ローンで60歳完済 繰り上げ返済で完済を早める選択肢も確保
- 並行して老後資金も積立(iDeCo・NISA活用) 老後資金目標:夫婦で最低3,000万円(年金プラスアルファ) 月3万円の積立で30年間続ければ約2,000万円(年利5%の場合)
- 毎年、資産とローンの見直しタイミングをつくる 昇給や臨時収入があれば繰り上げ返済と投資のバランスを検討 金利動向や資産運用状況をチェックし、配分を調整
RFおすすめの両立プラン
📊 年代別モデルプラン
20代独身・カップルの場合
- 賃貸を続けながら積立投資を優先 月3万円以上の積立で習慣化(年間36万円以上)
- 頭金準備と同時進行(30代での購入を想定) 目標:5年で500万円(月8.5万円の積立)
- 収入の20%を資産形成に回す習慣づけ 年収400万円なら月6.5万円程度
30代夫婦(子どもあり)の場合
- 本業収入:生活費+住宅ローン+15%貯金 例:世帯年収700万円なら、月9万円程度を貯蓄・投資に
- 副業収入:8割投資、2割は自己投資や趣味へ 月5万円の副業なら4万円を投資に
- 固定費抑えめで、日々を楽しむ家を計画 住宅ローン返済額は世帯年収の25%以下(月15万円以下)
- 不動産以外の資産も持ち、リスクを分散 国内株式・海外株式・債券などに分散投資
40代・50代 住宅購入後のケース
- ローン残高と資産形成のバランスを定期確認 金利上昇リスクに備え、変動金利は要注意
- 教育費と老後資金の両立戦略 子ども1人あたり大学まで1,000万円を目安に準備
- 住宅ローン減税終了後の投資シフト 減税終了後は、その分を投資に回して資産形成を加速
RFの身近なエピソード
RF「私の従兄弟も同じ悩みを抱えていました。検討の結果、”家も投資も少しずつ”という選択をしたんです」
- ローンは年収の20%に抑えた(年収600万円で月々の返済10万円)
- 将来のリノベーションを見越した”余白のある家”を選んだ
- 給与の15%を自動積立投資で運用(月7.5万円)
- 住宅ローン減税分はすべて投資にまわした(年間約30万円×10年)
結果どうなった? 「住宅購入から7年経過した今、ローン残高は当初の70%まで減り、並行して投資していた資産は750万円まで成長しました。家族が増えて手狭になってきましたが、リノベーション資金も貯まりつつあります。家と資産形成を両立させたことで、将来の選択肢が広がっています」
RF「正解は1つじゃありません。あなたが納得できる形を一緒に探しましょう!」
記事の要点
- 「家 vs 資産形成」ではなく「順番と比率」が大切
- 住宅購入は固定費・資産価値・税優遇を意識
- 賃貸と投資で将来設計する戦略も有効
- 家も資産も”分散”の一環と考える
- 毎年プランを見直し、調整していく習慣を持つ
まとめ:両方を賢く選ぶことが最適解
「家は生活の土台、資産形成は未来への橋」。どちらか一方に偏るのではなく、自分のライフスタイルと価値観に合わせて、バランスよく選択していくことが最も大切です。
具体的な行動ステップ
- 現状把握:家計簿をつけて収支を把握(固定費・変動費・貯蓄額)
- 目標設定:マイホーム予算と資産形成目標を具体的に(金額・時期)
- シミュレーション:複数のパターンで人生設計を試算
- 例:35歳で3,000万円の家を購入 vs 40歳で3,500万円の家を購入
- 例:月3万円を投資に回した場合の30年後の資産
- 専門家に相談:FP相談や住宅メーカーの資金計画を活用
- 定期的な見直し:年1回はライフプランを再確認
焦らず、自分のペースで進めていきましょう!まずは自分の現状を把握し、5年後・10年後の理想をイメージしてみてください。そこから逆算して、今何をすべきかが見えてきます。
質問に答えるQ&A
Q. マイホームと資産形成、どちらを優先すべき?
A. 年齢・家族構成・収入安定性による。20代独身なら資産形成から始め、30代家族形成期にはマイホームも視野に。絶対的な正解はなく、バランスが大切です。
Q. 住宅ローンと投資、どう両立させる?
A. 返済負担率を低く抑え(年収の25%以下)、余裕資金で定期積立。ボーナスは一部を繰上返済、一部を投資に回すのがおすすめです。
Q. 資産形成は何から始めるべき?
A. まずは積立NISAやiDeCoの低コストインデックスファンドから。慣れてきたら資産配分を徐々に調整していくのが安心です。
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