【年齢・ライフステージ別】夫婦でためておくべき貯金額の目安とは?

はじめに

「いくら貯金があれば安心?」 「うちの貯金、少なすぎないかな…?」

こんな不安、夫婦で一度は話し合ったことがあるのではないでしょうか?

でも、ネットで検索しても「〇〇万円必要!」と一律に書かれていて、自分たちに当てはまるのか分からない…そんな声も多く聞きます。

この記事では、ライフステージ別に必要な貯金額の目安をわかりやすく解説。将来に向けて無理なく計画できる”リアルな数字感”を一緒に見ていきましょう!

1. 【前提】貯金=「目的別」で考えることが大事

ただなんとなく「貯金しなきゃ…」だと長続きしません。貯金は「目的」で分けて考えるのがコツです。

貯金の種類主な目的
生活防衛資金もしもの病気・失業などに備えるお金
ライフイベント資金結婚・出産・マイホーム・車など
老後資金60代以降の生活資金
自己投資・夢資金転職・留学・起業・趣味など

2. 【ライフステージ別】夫婦でためておきたい貯金の目安

① 結婚〜新婚期(20代〜30歳頃)

目安:100〜200万円+生活防衛費(生活費の3〜6ヶ月分) ※2022年最新データ:20代の平均貯金額は約371万円、中央値は約215万円(単身世帯含む全国平均)

  • 引っ越し、家具家電、結婚式などの初期費用
  • 生活リズムの安定が優先
  • 貯金というより”生活の土台づくり”が大切
  • この時期から投資について学び始めるのも理想的

👉 この時期は「2人でお金の話をする習慣を作る」のが最大の資産。毎月の家計管理を共有し、金融リテラシーを高める機会に。

② 妊娠・出産・子育てスタート期(30代前半)

目安:300〜500万円

  • 出産・育児休業・保育料など支出が増える
  • 収入が一時的に減るリスクにも備えを
  • 同時に”教育資金”のスタート地点にも
  • iDeCo・NISAなどの税制優遇制度の活用も検討

👉 児童手当や給付金もうまく活用して、貯金ペースを守るのがコツ。収入減に備えて事前に貯蓄を増やしておくことがポイント。

③ マイホーム・子どもが複数いる世帯(30代後半〜40代)

目安:500〜1,000万円以上(+住宅頭金など)

  • 教育費が本格化(習い事・私立中高など)
  • マイホーム購入の頭金や諸費用(住宅価格の20%程度が理想)
  • 車の買い替え・家電の更新も同時期に発生しがち
  • 教育資金と老後資金の両立が課題に

👉 「住宅ローン返済+貯金+投資」が並行できるバランス設計を!支出をきちんと可視化し、家計の全体像を把握することが重要です。

教育費についてどのくらいかかるのか。。こちらで解説しています。

④ 教育費ピーク&老後準備期(50代前後)

目安:1,000万円〜1,500万円以上(+学費)

  • 高校・大学の学費がピーク(国公立でも約540万円、私立文系で約800万円、私立理系で約1,000万円程度)
  • 同時に「老後資金」の準備も本格化すべき時期(夫婦で2,000万円~3,000万円程度が目安)
  • 子どもの独立後は「セカンドライフ設計」も意識
  • 介護に備えた資金計画も必要

👉 一気に貯めるのは難しいので、30代から少しずつ準備しておくのが理想。年金だけでは不足する分を自助努力でカバーする意識を。

3. 【リアルボイス】実際の夫婦の貯金事情は?

▼全国平均(最新データ)

  • 30代夫婦の平均貯金額:約286万円、中央値:約180万円
  • 40代夫婦の平均貯金額:約423万円、中央値:約250万円
  • 理想目標と現実のギャップが約100〜300万円あることが多い

でも安心してください。**大事なのは金額より「毎月の積み上げ」**です。

貯金落は落とし穴があります!こちらぜひチェックしてください。

■具体的な貯蓄シミュレーション

毎月の積立額10年後20年後30年後
5,000円60万円120万円180万円
1万円120万円240万円360万円
3万円360万円720万円1,080万円
5万円600万円1,200万円1,800万円

※投資(年利3%)の場合は30年後に:5,000円→約290万円、1万円→約580万円

多くの家庭が理想より少ない状況ですが、大切なのは今からコツコツ始めること。例えば、30代夫婦が現在の貯金180万円(中央値)から月3万円の積立を20年続ければ、約900万円に到達できます。夫婦でルールを決めて、着実に積み重ねましょう。

4. 無理なくためるコツ5選:現実的な実践方法

  1. 「固定費の見直し」で仕組み化
    • 具体例: 携帯プランの見直しで月3,000円削減→年間36,000円の節約
    • 実践方法: 家計簿アプリ(マネーフォワードMEなど)で固定費を「見える化」
    • 効果的な削減項目: 通信費(-30%)、保険料(-20%)、サブスク(-50%)が最も効果的
    • 自動積立で「先取り貯蓄」を習慣化(給料日に自動振替設定)
  2. ボーナスの計画的活用法
    • 具体的配分: ボーナスの50%は貯蓄・投資、30%は特別費用(旅行など)、20%は生活費に
    • 実践方法: ボーナス入金前に「使途計画表」を夫婦で作成
    • 活用例: 夏のボーナス→教育資金、冬のボーナス→老後資金など目的を明確に
  3. 目的別口座で分けて管理
    • 具体的な口座設計例:
      • メイン口座(給与受取・固定費支払い)
      • 生活費口座(月の変動費・食費など)
      • 教育資金口座(毎月2万円積立)
      • 老後資金口座(iDeCo・つみたてNISA)
      • 緊急資金口座(生活費6ヶ月分)
    • 実践ツール: 金利が高めのネット銀行(住信SBIネット銀行、楽天銀行など)を活用
  4. “小さく始める”資産運用
    • 初心者向け実践法: 毎月5,000円から積立NISAをスタート
    • 具体例: 月5,000円×20年で約140万円(年利3%で計算した場合)
    • 段階的なステップアップ:
      1. つみたてNISA(低コスト・分散投資)
      2. iDeCo(税制メリット最大化)
      3. 一般NISA(より幅広い商品)
  5. 「見える化」の具体的な方法
    • 実践ツール: エクセル家計簿または専用アプリ(マネーフォワード、Zaim)
    • チェックポイント表:
      • 月次:収支バランス・貯蓄率(目標20%以上)
      • 四半期:固定費見直し・ボーナス運用計画
      • 半期:投資パフォーマンス・資産配分確認
      • 年次:ライフプラン更新・金融機関の見直し

まとめ|将来の安心は「話し合い」と「少しずつの積み重ね」から

重要ポイント

  • 平均値・中央値と比較して焦る必要はない — 自分たちのペースでOK
  • 目標と現実のギャップを認識し、具体的な行動計画を立てる
  • まずは”生活防衛費”(生活費の3〜6ヶ月分)の確保を最優先に

今日から始められる3ステップ

  1. 家計の見える化: 今月中に収支を把握し、貯蓄可能額を算出
  2. 目的別口座の開設: 来週までに目的別の口座(教育・老後・緊急用)を準備
  3. 自動積立の設定: 給料日に自動的に各目的口座へ振り分けるよう設定

※理想的な道のりではなく、現実的な一歩を踏み出すことが最も大切です。

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